カモメになったペンギン 解説

 

今回は、「カモメになったペンギン」を解説します。

非常読みやすい本で、1時間もあれば読めてしまいます。一方内容はしっかり詰まっており、世界中で長く愛され読まれている本です。

 

もし動画や音声で内容を知りたい方はYoutubeでこの記事の内容を解説していますので、ぜひご覧ください。

 

 

この記事では、この本が一番伝えたいメッセージとな何か?そしてそのメッセージを支える3つのポイントという順番で解説していきます。

 

それでは、本日の書籍「カモメになったペンギン」この本のメッセージを見ていきましょう。

 

本書のメッセージは、メッセージ「変革をリードする」です。

 

この本は、南極のある氷山に住むペンギンの物語です。

ストーリーを一通り説明しておくと、

 

氷山に住む好奇心と観察力に優れた一人のペンギンが氷山の氷がこのままでは砕けてしまい、この氷山に住むペンギン全員死んでしまうという危機に気付きます。

そこで、氷山に住んでいる集団のリーダー格をなんとか説得し、脱出のための計画を立てます。

困難を伴いながらもチームで脱出計画を進めていき、結果的に見事脱出に成功、その後も危機に対応する力を磨き続けていく

 

という話です。

 

 

この物語は著者であるジョンコッター氏が執筆した「企業変革力」という本のエッセンスをより広い層に届けるために書かれました。

 

よって、本書のメッセージは、企業変革力とメッセージ自体は変わりませんので、変革をいかにリードするかです。

 

この方法をポイントで具体的に紹介していきたいと思います。

 

ポイント1ですが、危機を見つける」です。

この物語は、好奇心と観察力が他のペンギンよりも圧倒的に強い1人のペンギンが氷山の危機を発見するところから始まります。

その後、集団のリーダー格にこの危機を話し、説得して同様の危機意識を持ってもらいます。

 

このポイントを取り上げた理由は、

変革を左右する最初の一歩がこの危機を見つけることだからです。

最初の一手を間違えると、何も上手くいきませんが、ここでは正にイシューから始めることができています。

 

ご存知の方も多いと思いますが、現Yahoo CSOで元マッキンゼー の安宅さんが執筆したイシューから始めよで詳しく解説されていますが、まさにイシューから始めることが変革をもたらす上で最重要になります。

 

さらにイシューをレベル感で大きく分解すると、

・やった方がいいこと(better to do)

・やるべきこと(must to do)

があります。厳密に言うとやった方がいいこと、やるべきことにもレベル分けはありますが、ここでは一旦この2つの切り分けで考えていきたいと思います。

 

多くのプロジェクトやスタートアップはやった方がいいことを選択してしまい人や顧客を巻き込むことができずに失敗します。

 

今回の物語を見てみると、大前提としてイシューから始まっており、そのイシューはやるべきこと、もっと言うとやらないと死ぬことのレベルですので、非常に危機意識を高く持たせることができます。

 

よって、危機というレベル感のイシューを見つけることができるかが変革を進める上では非常に重要なんですね。

 

というわけでポイントの2つ目を見ていきましょう。

 

ポイント2はチームを作る」です。

 

危機を発見したペンギンは次にどんなアクションを取ったでしょうか。

 

「グループのリーダーに話を持って行きました」

 

ここが非常に重要なポイントです。

 

ここを理解するには少し話が飛ぶようですが、人にはどんなポテンシャルがあるかを理解してもらう必要があります。

人には大きく分けて4つのポテンシャルがあります。好奇心、洞察力、影響力、胆力です。これはハーバードビジネスレビューにも記載されているある研究で証明されています。

ここではそれぞれの深い説明は省きますが、好奇心は学習する力、洞察力は左脳系の論理的な思考力、影響力は人系の力、胆力はやりきる肝の力です。

 

なぜこの話をしたかというと、

これはHBR掲載の研究でも証明されていますが、変革、というものは、4つの全てのポテンシャルが高いレベルで必要になります。

 

この物語は危機に気付いたペンギンは高い好奇心と観察力(洞察力と同じ意味合い)を持ってはいたものの、影響力、胆力はないため、この2つのポテンシャルが高い別のペンギンの力を借りる必要があります。

 

よって、集団の中でリーダー格であるペンギンを仲間に巻き込むことで、影響力を手に入れた彼の行動は、変革を成功させる上では非常に重要であったと言えるわけです。

 

つまり、チームを作ること、もっというと変革に必要な役者を揃えることは、変革の成功に欠かせないわけです。

 

ポイント3ですが、「変革をリードするプロセス」です。

 

この本では変革をリードするプロセスを8つに分けています。

この8つのプロセスがこちらです。

 

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ポイント12で紹介したものは実はプロセスの12で、とは言えここで変革をリードする上での95%は決まっていると言っても過言ではないと思います。

 

とはいえ、ここでは、変革をリードする上ではこのプロセス全てが非常に重要になってきますから、全体感を伝えられればと思いご紹介しました。

 

この本はとても薄くて、物語なのですが、本当によくできている本だなと最初に読んだ時に感銘を受けました。

 

1時間もかからずに読める一冊だと思いますので、時間がない現代人にもおススメです。