会社の究極の目的を知りたい人はThe Goal〜企業の究極の目的とは?〜 を読まない方がいい

The Goal〜企業の究極の目的とは〜 、は全世界で1000万人以上の読者がいると言われる人気ビジネス書です。
帯のキャッチコピーの胡散臭さと、特待的な黄色い表紙、そして積読者の心をこちょこちょしそうな分厚さが特徴的です。

 

書いてある内容のサマリは多くの方がすでにまとめていますが、その中でもこれがシンプルで分かりやすいです。
https://kz-ogiso.com/2126

多くの日本人は”企業の究極の目的”の方に惹かれて(Google検索もこのあたりで引っかかりやすい)この本を買うのではと思いました。
あえて日本人という言葉を使ったのは、原書では”The Goal: A Process of Ongoing Improvement”となっているので、直訳寄せにすると「ゴール: 継続的な改善のプロセス」となるので、少なくとも原書では企業の究極の目的を知るためにこの本を手にすることはないと思ったからです。

原書を調べて気付きましたが、日本語版で煽りに煽っている「企業の究極の目的は!?」の答えは原書のタイトル=お金を儲け続けること(≒ongoing improvement)です。笑

決してこの本を買わない方がいいと言いたいのではないのですが、企業の究極の目的を知るためにこの本を読むのは違うということはぼくの所感です。

ちなみに、原書は1984年に発行されているのですが、興味深いことに、この本は、数年前から日本でも主流になり始めた物語により内容が展開する構成になっています。入り込み易さと難しい仕組みを理解させやすいことがウリですが、1984年の段階ですでにこの手法を取り入れているのはすごいことだと思いました。
つまるところ、この本は

・表紙をローカライズすることで、現地の顕在もしくは潜在ニーズに刺し・構成アイデアで読者を引き込み、読了してもらう設計にすることで、口コミが広げる

という今でこそ主流のマーケティングを、30年前にすでに体現しているすごい本だと思いました。

内容は時代を色濃く反映していて、まとめ記事にも書いてある通り、製造業のブルーカラーの現場を事例にスループット(アウトプットみたいなもの)を最大化しようという話になっています。

純化し過ぎていますが、大筋は上記の通り(本当はスループット=<ボトルネック)で、この本が出版された当時は書かれているままに解釈すれば非常に有効な書籍だったのだと思います。

しかし、インターネットが普及し、産業が多様化する中では、上記の理論がハマらない業態やワークスタイルの人が相対的に増えているはずです。
せっかく大切な時間を使って500ページも読んだのに、これじゃあんまりじゃないかと思ったので、この理論が当てはまる事象がないか考えてみました。
色々考えてみたのでボツ案とともにご覧ください。

合コンにおいては、ボトルネックスループット(ペア成立)に依存しません。

ふざけるのはやめて、真面目に考えると、インターネットを始めとした技術革命は当初ブレイクスルーだったにも関わらず、今ではボトルネックになっているのかなと思いました。
人間の創造力、想像力が遥かに上回ってきて技術のキャップが足かせになってきたという感じです。

以上。