コンサルと事業会社の根本的な考え方の違い

 

こちらのテーマ、コンサルから事業会社に転職した人もしくはその逆を経験した人にはかなりお馴染みのテーマかと思います。

転職エージェントのサイト内ブログでもよく執筆されているトピックです。

色々読んでみたのですが、誤解を恐れずに言うとちゃんと言語化されてない(上から目線、すいません)。遠からず近からずみたいな感じです。

私の実感値から具体的な事例も踏まえてコンサルと事業会社の根本的な考え方の違いについて紹介したいと思います。

一枚の絵に表してみました。

違いを生んでいる源流は責任範囲の違いです。

まずは、事業会社の考え方から見ていきましょう。
事業会社は機能ごとに役割が分かれています。上の図は簡略化されていますが、会社によって多少形は違えど、機能で分かれているということは大きくは変わりません。

機能で役割を分けることで、事業会社で働く人の考え方は、一点に集中しつつ、深掘りし、深掘りの中で得られた気付きやエラーを発見しては修正していくという仕事の進め方になります。トライアンドエラー重視。
(それが故に全体感が見えなくてやりがいを感じないというストレスも生まれることがあります)

一方でコンサルファームは、プラクティスグループという産業軸・ソリューション軸で分かれている場合が大半です。産業軸とは、例えばヘルスケア領域、消費財領域などという分け方になります。ソリューション軸とは会計、デジタル、人事といった具合です。

そのため、コンサルファームでは受注〜生産活動〜納品を1つのチーム(数人から数十人)みんなで進めます。
つまり、常にクライアントに接する緊張感、クライアントに見せられるクオリティ、突っ込まれないための抜け漏れの無さが求められます。
故に大半のコンサルファームの価値観の軸となるのはクライアントファースト精神で、これを実現するためにMECE(ミーシー、抜け無くダブりなく)が重要視されます。

コンサルファームで働く人は、全体感をまず捉え、クライアントを満足させるアウトプットを出すという、抜け漏れない面を作り、それをクライアントの期待値まで押し上げるという考え方になります。

実は、コンサルはディフェンス的な考え方(最終ラインを死守しつつ、押し上げる)、事業会社はオフェンス的な考え方(ゴールへのピストン運動で最適解を見つけ出す)なのです。一見、逆に思われやすいポイントです。

どちらが良い悪いではなく、環境適応すると、考え方は自然とこうなります。

つまり、事業会社もしくはコンサルファームで活躍している人が別の会社に移った時に必ずしも成果を出せないのは、この考え方を理解せず評価されないやり方になってしまっているか、前身の職場環境の考え方に染まりすぎて、分かってはいつつやり方が肌に合わなくなってしまっているという原因が考えられます。

どれだけ頭のいいコンサル、事業会社の人でも、両方を経験してみないとこのことはなかなか理解できないと思います。

意外なイメージを持たれる方多いかもしれませんが、コンサルは保守的な人の方が活躍できるので、実際保守的な人の方が多いですよ。
事業会社の方がいわゆるブッとんだ人が多いです。

以上。