ハーバードに行ったことない人がハーバードに憧れるというシンプルな話

先日、10人ほどの海外MBAホルダーの方々からまとめてお話を伺う機会がありました。ハーバード、ロンドンビジネススクールスタンフォードマサチューセッツ工科大、フランスのINSEADという名だたるトップMBAスクールの卒業生の方々です。

皆さん口を揃えて言うことは、MBAそれ自体が仕事に役立つかというとそうではない、とのこと。

一方で、在学中は勉強についていくのにかなり苦労をしたとのことです。

そんなところにどうしてわざわざ行くのか誰でも疑問に思いますよね。もちろん私も疑問に思ったので、聞いてみました。

意外なことに、これに対する明確な解を彼ら自身がまだ持っていませんでした。

出てきた言葉は、
・会社が行かせてくれると言うから、せっかくなら行こうと思った
・息抜き
といったところでしょうか。

 

はい、息抜きで海外MBA行けたら苦労しねぇよと思われた方がいらっしゃると思うので、一旦我々も息抜きしましょう。

さて、少なくとも私がお会いした10人ほどの方について明確に言えそうなことが見つかりました。

それは、彼らには金銭的リスクはなかったということです。会社がコスト負担をしてくれたり、もともとかなり稼いでいる方の2つに1つです。

さらに、この方々は入学に対する心理的&学力的ハードルも元々それほど高くなかったのではないかと思います。というのも、この10人の方の半分は東大卒、残りは一橋と慶応、早稲田卒なので、学生時代勉強はできた方々です。

この方々にとっては、ハーバードに行くより、コンビニでバイトする方がある意味ハードルが高い、そんな人たちのように思いました。

ここまでわかったことは、MBAを取るのに普通の人が想像しがちなハードルは何一つないということです。
たしかに、であれば「どうしてMBAに行ったのですか?」という質問が、「考えたこともなかったな〜、息抜き?」という反応になるのは頷けます。

トライするリスクが低いので、学びに対する進取の精神もそんなに高くないから、「あんまり仕事では役に立たないんじゃないかな〜」となることも頷けます。うんうん。

海外MBAは学費だけで大体1200万円程はかかります。さらに生活費も必要です。社員のMBA取得サポートをしている会社は学費はもちろん、生活費についても上限値20万〜25万くらいは毎月サポートしてくれます。

こういった環境無しにMBAトライすると、人生一大の挑戦で、何が何でも何かを得てやろうという気持ちになりますよね。学びはもちろん優秀な学生との関係性作り、教授との関係性作りなど。最低でも1200万円はきっちりペイできることを考えたくなりますよね。

ただ、MBAを取ると世の中的には格が上がります。そろそろそういう時代も終わるかと思いますが。

格が上がるとは、給与レンジが分かりやすく変わります。うちの会社はMBAがないとある一定以上の昇進はできず、MBA前後で年収ベースで少なくとも1000万円は開きが出ます。

そうなるのであれば、卒業さえしてしまえば、2年でペイできますよね。

タイトルに戻します。前述の10名の方々はMBAを持っていること、どの大学でMBAを取ったかについて誇りなんてありません。

人は持っていないものに憧れを抱くので、彼らは例えば政治家・上場一部社長そういった自分とは全く異なる価値を持っている人に魅力を感じます。

MBAだけに限った話ではなく、例えばGoogleで働いている人は、Googleの人には憧れを感じないです。
Googleで働いている人に憧れを感じるのはGoogleより格が下の会社で働いている人か、全く違う分野の優秀な方です。全く違う分野の優秀な方は、自分も同じ立場にいるので、本物を見抜く力には長けています。

よくある◯◯はかっこいいみたいなものを追い求めた先には、自分のもとに集まってくるのは自分より格下の人だけということなるので、モテたい人はいいかもしれませんが、モテても虚しいだろうなと思ったりしたので、やっぱり自己研磨に勤しむべきだなと思い、こんな記事を書いてみたした。

以上。